【壁紙のキホン #10】壁紙のお手入れってどうするの?
こんにちは。テシードです。
今回は壁紙のキホンシリーズ 第10回目です。
時々お客様からのお問合せがある、壁紙のお手入れ方法についてまとめます。
ひと言で「壁紙」といっても様々な素材があり、素材によってお手入れ方法や経年変化が異なります。
代表的な素材ごとにご紹介していきましょう。
壁紙の素材ごとのメンテナンス性や経年変化
不織布壁紙
特徴
不織布はポリエステルとパルプ(セルロース)の繊維を絡み合わせてシート状にした素材です。紙と比較すると商品自体の強度が高く、糊の水分による伸縮が少ないのが特徴です。
メンテナンス性
表面がコーティングされているので、水にぬらして固く絞った布で表面を軽くたたく様にふき取ることが可能です。経年変化
通気性があるのでシーラー処理をしていないと、下地の影響を受けて色ムラが発生する場合があります。紙壁紙
特徴
輸入壁紙といえば昔は紙素材が主流でした。通気性の良い素材です。発色が良く繊細なデザインの表現が可能です。
メンテナンス性
表面がコーティングされているので、水にぬらして固く絞った布で表面を軽くたたく様に拭き取ることができます。汚れの付きやすい場所はこまめに軽く水拭きをすることをおすすめします。
経年変化
通気性があるのでシーラー処理をしていないと、下地の影響を受けて色ムラが発生する場合があります。ビニール壁紙
特徴
ビニール壁紙は日本で主流の壁紙で国産メーカーの壁紙の98%はビニール素材と言われています。もちろん輸入壁紙にもビニール素材の壁紙があります。
フラットなプリントのものだけでなく、エンボス加工された物や、発泡タイプの物などバリエーションが豊かです。
デザインに立体的な表情をつけることができます。
メンテナンス性
軽く水拭きが可能ですが、発泡タイプの壁紙の場合、エンボスに入り込んだ汚れは取りにくいので注意が必要です。経年変化
時間と共にビニールそのものが劣化(可塑剤の揮発による硬化)する場合と施工そのもの(重ね立ちで下地をいためる等)が要因の場合が多いです。
可塑剤の含有量が少ない輸入壁紙は比較的劣化が少なく、突きつけ施工が主流なので
経年によってジョイントが目立ってくる事が少ないです。
織物壁紙
特徴
布ならではのボリューム感やあたたかみがあります。メンテナンス性
繊維に入り込んだ汚れは落としにくいので、表面に汚れがつかないように注意が必要です。経年変化
通気性があるのでシーラー処理をしていないと、下地の影響を受けて色ムラが発生する場合があります。全ての壁紙に共通した日々のメンテナンス方法
日頃の壁紙のお手入れは以下の点を心掛けてください。
- 直射日光からの保護
- キズをつけない
- 粘着テープ等を貼らない
- たばこの煙で変色する
- 油性の汚れに注意
- 汚れが付着したら
- 濃色の壁紙について
直射日光が長時間当たる壁面では紫外線による変色が進みます。
使用していない室内はカーテンやブラインドなどで直射日光を避けてください。
表面の傷は補修が困難なため、日常生活において家具の角などを当てないよう気をつけてください。
粘着テープを使用すると変色や汚れの原因になったり、剥がす際に壁紙を破損する場合があります。
たばこの煙や台所からの油煙は壁紙を短期間に変色させ頑固な汚れとなるため室内の換気を心がけてください。
油や樹脂成分の汚れは頑固な汚れとなり取り除くことができなくなるので注意してください。
飲食物や調味料等の水性の汚れが付着した場合は固く絞った布を使い表面をたたくようにふき取ってください。
表面をこすると傷や色落ちの原因になる場合があります。
また、洗剤は変色の原因となるため使用しないでください。
過度に擦ったり水分を含んだものを押し当てると表面の色が落ちたり色移りする場合があるので注意してください。
色々書きましたが、輸入壁紙だからといって、特別お手入れが難しいわけではありません。
日頃からの小さな積み重ねで、壁紙の汚れが防げます。
壁紙の張り替えのタイミングは?
素材によっての寿命は様々です。
素材以外にも室内環境などにより経年変化は変わります。
住宅であれば、通常10年程は大丈夫ですがあくまでも目安です。
劣化したから張り替える、ということではなく、ライフサイクルや趣味趣向に合わせ
インテリアを楽しむ目的で張替えを行うのがおすすめです。
輸入壁紙はとにかく種類が豊富なので、お気に入りのデザインを見つけて
お部屋を自分好みに変えてみてはいかがでしょうか。