英国王室1000年の歴史を詰め込んだコレクション 「Historic Royal Palaces - Great Masters」
みなさん、こんにちは。
今回ご紹介する「Historic Royal Palaces - Great Masters」は
1000年に渡るイギリス王室の歴史を感じられるコレクションです。
Cole&Sonのデザインチームがイギリスの歴史と文化を壁紙に見事に反映させています。
Historic Royal Palaces - Great Masters
英国王室ゆかりの宮殿を管理している財団Historic Royal Palaces(ヒストリック・ロイヤル・パレス）とのコラボ作第2弾。
Cole&Sonの圧倒的なデザイン力と、イギリスの伝統が見事に融合したコレクション。
Palace Tales
118/1001
「王宮の物語」というデザインネームの壁紙は、3つの建物-ロンドン塔、ハンプトンコート宮殿、ケンジントン宮殿の歴史を取り入れ、デザインされています。
ロンドン塔に実在していた動物園には、ライオン、ゾウ、サル、シマウマ、ホッキョクグマ等数多くの動物がいたそうです。
この壁紙には、ライオン、サル、テムズ川で泳ぐホッキョクグマ、そして今もロンドン塔の守り神として存在するカラスがさりげなく描かれています。
また、ハイドパークから臨むケンジントン宮殿の月夜の景色、ハンプトンコート宮殿の庭園に駆け寄っていくシカの様子がデザインされています。
3つの建物と動物、風景というモチーフをバランスよく取り入れ、一つのイギリスの歴史という物語を紡いでいるようなデザインです。
モデルとなった3つの建物
▼ ハンプトンコート宮殿
▼ ロンドン塔
▼ ケンジントン宮殿
Verrio Sky
118/5009
※現在販売しておりませんハンプトンコート宮殿にある「王の階段」にインスピレーションを受け、デザインされた壁紙。
アントニオ・ヴェッリオ（イタリア人・イギリスで宮廷画家として、多くの建築物の装飾壁画を手掛けた）が描いた「王の階段」にあるフレスコ画はダイナミックで躍動感があり、建物の中ではなく青空の下にいるような感覚に陥りそうです。
アーチ型の窓とそこから見える空をデザインしたこの壁紙は、色鮮やかなフレスコ画に続く青空を表現していると思います。
▼ 王の階段のフレスコ画
Wren Architecture
118/15034
※現在販売しておりません「ファウンテン・コート」（噴水の庭）から見えるバロック様式の建物を細かく、描き込んでいるデザイン。
デザインネームにもなっている、クリストファー・マイケル・レン（Christopher Michael Wren）は
チューダー様式だったハンプトンコート宮殿にバロック様式を取り入れたことで有名です。
クラッシックな建物をテーマに、モダンなモノトーンという色使いを組み合わせることにより醸し出される雰囲気にデザインの可能性を感じます。
石柱、欄干、窓・・・細部に至るまで繊細に描かれていて、立体的があります。
モノトーンのためか、一見シンプルな印象を受けますが、時間を追うごとにデザインの奥深さを強く感じます。
▼ ハンプトンコート宮殿のバロック様式
Verdure Tapestry
118/17038
壁画タイプ（サイズが決まっている壁紙）の壁紙は、ケンジントン宮殿の「謁見の間」に展示されている17世紀の作品に触発されたものです。
生い茂る緑の中に、お城に続く道、小川に架かる橋、犬と一緒に歩く人。
同系色で描かれているせいか、こんなにもたくさんの要素が詰め込まれていることが伝わりにくいかもしれません。
まるでおとぎ話のワンシーンを切り取った風景のようです。
Tudor Garden
118/2002
優しい花達を幾何学のように柔らかく並べたデザインは、イギリスらしい格式高い印象を受けます。
ハンプトンコート宮殿には、この壁紙のように色とりどりの花を楽しめる庭園もあります。
明るい陽射しの中、心地よい風と優しい香りとを感じる風景が想像できます。
ベースに使われているダークな色使いは、大地（地面）を表しているようで、華やかさの中に落ち着きを感じます。
▼ ハンプトンコート宮殿の庭園
いかがでしょうか？
今までにはあまりない建物やインテリアをモチーフにしたデザインが多く含まれているコレクションです。
イギリスの歴史とともに、興味を持っていただけたら、嬉しいです。
あい
